科研費研究成果(スーパービジョンを活用した高ストレス環境下における人材育成・管理モデルの検討)
科学研究費 挑戦的研究(萌芽):2022(令和4)度~2024(令和6)年度
「スーパービジョンを活用した高ストレス環境下における人材育成・管理モデルの検討」(課題番号:22K18558)
研究代表者:竹本与志人 研究協力者:杉山 京・木村亜紀子
本研究の目的は,21世紀型の情報化社会に即した職場の人材育成・管理モデルの開発を目指し,その手掛かりとなる知見を得るため,医療ソーシャルワーカーを対象にスーパービジョンにおけるパラレルプロセスを可視化することである。現代の複雑化した情報化社会において労働者はメンタルヘルスが常に多方面からの圧力・監視にさらされる環境下に置かれている。高ストレス社会においてはかつてのフォーディズムによる生産手法・経営思想では職場定着は不可能であり,また近年普及しつつあるOJTでも不十分である。本研究では高ストレス下での人材育成・管理に有効なスーパービジョンに着目し,スーパービジョンの質を低下させるパラレルプロセスの実証により効果的なスーパービジョンの在り方を提示する。研究対象は高ストレス下で従事する職種である医療ソーシャルワーカーであり,定性的・定量的研究によりパラレルプロセスを可視化する。
2022(令和4)年度の研究進捗状況
2022年度の研究テーマは、「システマティックレビューと定性的研究による研究モデルの構築」である。前者については、スーパービジョンとパラレルプロセスに関する国内外の文献についてシステマティックレビューを実施中であり、後者については、医療機関のソーシャルワーカー10数名を対象にインタビュー調査を開始したところである。